アレルギー症状を引き起こすものとして真っ先に頭に浮かぶ花粉症ですが、その中でお年寄りは罹患率が少ないというデータが報告されています。
なぜ若い人の多くが花粉症を発症するのに対して、花粉症になるお年寄りが少ないのでしょう。
1960年代はちょうど戦争が終わって10年余り経過した頃にあたりますが、この当時の日本国内では花粉症なるものは見つかっていません。
スギ花粉の飛散量も今より少なく、たとえ体内に入ってもアレルギー症状を起こすことが無かったことが理由として挙げられます。
また食べ物や家庭の住環境も花粉症を起こしにくい条件が揃っていたと考えられ、そのことがアレルギー体質の予防にも役立っていたのです。
お年寄りは年齢を重ねるにつれて免疫力が低下し、花粉を吸いこんでも敏感に反応しなくなっていきます。
お年寄りに花粉症が少ない理由は、免疫力の低下もその一つです。
若い人のようにひどい花粉アレルギーの症状が出ないのは、育ってきた環境と免疫力が大きく関係していると言えます。